続・エレベーター
 


わたしがそのメールに気付いたのは、親友だった美香のお通夜の帰り道だった。


あまりの驚きに、とめどなく流れていた涙も止まり、わたしはその携帯電話の画面に釘付けになる。


足を止めたわたしに、一緒にお通夜に参列した友達の八重子が「どうしたの?」とわたしの携帯を覗き込む。


『香織…何、これ?』


友達が息を飲んで、わたしの顔と携帯を順番に見た。


『わ…わからない…。』


そう言うだけで精一杯だ。



それは、昨日、自分の住む団地の屋上から飛び降り自殺をした…美香からのメールだった。



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