続・エレベーター
ゴウン…


エレベーターが降りてくる音を聞きながら、わたしは1階でその扉が開くのを待っていた。








『あなた…美香のお友達よね?』


不意に声をかけられ、ハッと我に返るー。


『…美香の、母です。』


わたしは慌てて美香のお母さんに挨拶した。


2ヵ月前、お通夜で見たことのある美香のお母さん。


美香とよく似た、そのお母さんの顔を、わたしは見つめる。


静寂に包まれていた一


エレベーターの音も、頭でずっと鳴り響いていたコール音も、ブッツリと消えていた一。




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