続・エレベーター
送信ボタンを押した後、わたしは一人考えていた。



男は言っていた。


悪趣味なこの悪戯を、


「わたしが死ぬまで止めない」


…って。


なぜ…こんなことをするんだろう?


なぜ…わたしなの?



男に聞きたいことはたくさんあった。



わからないことばかり。


わからないから余計に不安は大きくて…。



でも、


…聞くのが怖い…どこかでそう思っていた。


何よりも、また後ろ向きになりそうな自分を恐れていた。






その時、また手に持っていた携帯電話からメール受信音が流れて来た。





< 56 / 82 >

この作品をシェア

pagetop