続・エレベーター
さっき送ったメールの返信とわかり、わたしは沸き上がる不安を押さえて、そのメールを開く。

 




一終わりにする一





そこにはそう書かれていた。


『…終わりにする…。』


わたしはメールの文字をゆっくり読み上げた。


終わりにする…?


もう、こんな悪戯は止めてくれるの?


一本当に?


溢れ出る不安を押さえながら、その短い文字の中に僅かな希望を見出だそうとした時、今度は電話の着信音が鳴る。


美香の名前を画面に確認して、わたしは通話ボタンを押した。


『…もしもし?』






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