続・エレベーター

追い詰められて

わたしはぶるぶる震える手で携帯電話をかけた。


美香の携帯へ一


呼び出し音の後、


『やあ…』


あの男の声が聞こえた。


わたしの目から、涙が溢れ出す。


『もう悪戯は終わりって言ったじゃない!』


携帯電話に向かって、わたしは夢中で叫んだ。


その時、感じた。


一誰かが、見ている一


わたしは恐る恐る顔を上げた時、あの眼球が、わたしの目の前にあった。


『ひっ!』


驚きのあまり、声も出ない。


『…悪戯…?』


耳元の携帯電話から、男の声一


そして、重なるように同じ声がわたしの背後から聞こえて来た。
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