続・エレベーター

堕ちていく心

 


ケケケケと高い声で笑う男の声が、わたしの頭に繰り返し響いていた。


わたしは両手で頭を抱え込んだ。


わたしは絶望の海の中で微かに残った力で顔を上げた。



ゆっくりと周りを見た。



…あそこに、眼球がある。


あそこにも…。


よく見るとこの場所にはたくさんの眼球があった一


そのたくさんの眼球は、静かにわたしを見ている。




一オマエも、シネ一


『ふ、ふはは…。』


その声が聞こえた時、わたしは笑い出した。


もう、笑うしかなかった。


一どこにも逃げられない。


一何をしても、無駄なんだ。



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