ヒスイ巫女3
否
蛍の首はとんでいなかった。
だが血だらけになり、国民が悲鳴をあげたのは本当だ。
(身体が痛くない・・・俺生きてる・・・なまあたたかい液体?血!後ろに誰かいる・・・まさか・・・)
「ヒスイ!」
ヒスイが蛍を庇って斬られていた。
「ヒスイ大丈夫か?」
大丈夫ではない。背中から大量の血が吹き出している。
「蛍こそケガない?」
ヒスイは自分の心配より蛍の心配をしていた。
「ヒスイのおかげでケガはない。」
「よかった・・・蛍、蛍は蒼を本当に殺したの?私信じれない。そんな事する人じゃない。蛍は優しくて強くて私にとってお兄ちゃんみたいな人なの!蛍?本当の事言って」
ヒスイの背中からは大量の血が出ている。これ以上出血すれば命にかかわるだがヒスイは蛍の事を聞いた自分の命をかけてまで・・・
「俺は・・・」
蛍は下を向きながら申しわけそうに
「兄貴を・・・」
悲しそうに
「殺し・・・」
息を飲んだ。
「てない!」
「蛍!本当!」
「ヒスイ!」
ヒスイは蛍に抱きつこうとして血が流れ出しその場に倒れ込んだ。
「ヒスイ動くな。」
陸が巫女の力で傷を治していく。
「蛍ありがとう。本当の事言ってくれて。」
「巫女様!蛍は犯人ではありません!この罰も取り消してください!」
陸がヒスイに巫女の力を使いながら叫ぶ。
「分かった。」
巫女様はその場を去った。
蛍の罰はなくなった。
国民が帰り楼宮に戻ってきた三人は・・・
「イターイ!!」
「仕方がないだろ。これだけ斬られて生きてる方が不自然だ。」
ヒスイは涙を目に溜めながら治療をうけていた。
「蛍?」
「おう、どうしたヒスイ。」
「蛍は誰かに命令されて処刑を受け入れていたんだよね?」
「・・・そうだ。」
「やっぱりか〜だと思った!」
「よく気づいたな。」
「まあね、蛍は誰かに脅されていて処刑を受け入れてるってなんか思ったんだよね。私の為に命さえも捨てようとしてくれたんだよね?」
「・・・そうだ。」
蛍は申し訳なさそうに言った。
ヒスイは悲しい顔になって
「私の為にしてくれるのは嬉しいけど私の為に命を捨てるのはやめて。それは悲しいから・・・」
「分かった・・・」
「はい、なおしたぞ。」
「ありがとう、お兄ちゃん」
「でも完全には治せてなくて傷跡は残るかもしれない・・・」
「嫌、いいよそれぐらい。生きてるからね」
ヒスイは笑顔で言った。
蛍も少し以前の蛍に戻っていた。
だがこれ以上に酷い事がこの時、誰も知らなかった。
蛍の首はとんでいなかった。
だが血だらけになり、国民が悲鳴をあげたのは本当だ。
(身体が痛くない・・・俺生きてる・・・なまあたたかい液体?血!後ろに誰かいる・・・まさか・・・)
「ヒスイ!」
ヒスイが蛍を庇って斬られていた。
「ヒスイ大丈夫か?」
大丈夫ではない。背中から大量の血が吹き出している。
「蛍こそケガない?」
ヒスイは自分の心配より蛍の心配をしていた。
「ヒスイのおかげでケガはない。」
「よかった・・・蛍、蛍は蒼を本当に殺したの?私信じれない。そんな事する人じゃない。蛍は優しくて強くて私にとってお兄ちゃんみたいな人なの!蛍?本当の事言って」
ヒスイの背中からは大量の血が出ている。これ以上出血すれば命にかかわるだがヒスイは蛍の事を聞いた自分の命をかけてまで・・・
「俺は・・・」
蛍は下を向きながら申しわけそうに
「兄貴を・・・」
悲しそうに
「殺し・・・」
息を飲んだ。
「てない!」
「蛍!本当!」
「ヒスイ!」
ヒスイは蛍に抱きつこうとして血が流れ出しその場に倒れ込んだ。
「ヒスイ動くな。」
陸が巫女の力で傷を治していく。
「蛍ありがとう。本当の事言ってくれて。」
「巫女様!蛍は犯人ではありません!この罰も取り消してください!」
陸がヒスイに巫女の力を使いながら叫ぶ。
「分かった。」
巫女様はその場を去った。
蛍の罰はなくなった。
国民が帰り楼宮に戻ってきた三人は・・・
「イターイ!!」
「仕方がないだろ。これだけ斬られて生きてる方が不自然だ。」
ヒスイは涙を目に溜めながら治療をうけていた。
「蛍?」
「おう、どうしたヒスイ。」
「蛍は誰かに命令されて処刑を受け入れていたんだよね?」
「・・・そうだ。」
「やっぱりか〜だと思った!」
「よく気づいたな。」
「まあね、蛍は誰かに脅されていて処刑を受け入れてるってなんか思ったんだよね。私の為に命さえも捨てようとしてくれたんだよね?」
「・・・そうだ。」
蛍は申し訳なさそうに言った。
ヒスイは悲しい顔になって
「私の為にしてくれるのは嬉しいけど私の為に命を捨てるのはやめて。それは悲しいから・・・」
「分かった・・・」
「はい、なおしたぞ。」
「ありがとう、お兄ちゃん」
「でも完全には治せてなくて傷跡は残るかもしれない・・・」
「嫌、いいよそれぐらい。生きてるからね」
ヒスイは笑顔で言った。
蛍も少し以前の蛍に戻っていた。
だがこれ以上に酷い事がこの時、誰も知らなかった。