ヒスイ巫女3

5分
ヒスイは白色の世界の中にいた。そこは私達が生きている世界ではない。つまり人間界で天国と呼ばれている場所だ。
「ヒスイ･･･」
ヒスイの後方から声が聞こえた。ヒスイは嬉しそうに後ろを振り返った。そこにいたのは
「蒼！久しぶり」
蒼であった。
蒼はヒスイがここにはいるべき存在じゃないのを知ってるなのにヒスイはここにいる。じつに奇妙な話だ。
「蒼、実は今人間界で怪物が暴れてるのその怪物を倒すには黒の力がいる。しかも２人分」
「ヒスイ、死ぬ前に渡した力は？それじゃ無理なのか？」
「蒼にもらったのは一部だから強力な力にならない」
蒼は下を向いた。
この天国にもルールがある。
それは簡単かつシンプル。
[人間界に許可なく降りてはいけない]
これさえ守っておけば安心して暮らせると言われるほど重要な決まり事。
「そこで何をしている！」