アイザワさんとアイザワさん

……じゃあ、どんな顔をしてるの?


そう思って相澤の目を見たけど、笑うだけで、その手は刺激を与える行為を止めることはなかった。


「誰が『恋人』だって?俺が好きなのはお前だけだよ。……あんまり拗ねるなよ。」


「拗ねて……ない……っ、もぅ……んっ、構わない……でください……っ。」


甘い刺激に息があがってまともに喋ることができなくなっていた。


「嫌だよ。あんなに可愛いこと言われて……我慢するほうが無理だろ。」


「それにさ、さっき胸がどうのこうの言ってたけど、大きさなんて関係ないよ。これぐらいのほうが触りやすいし……。」


「で、でもっ……んっ、」


また何か言おうとした私に『もう何も言うなよ』とでも言うように、先端を軽く摘ままれた。


もうだめ、何も考えられない……


こうして私は、甘い愛撫に身を任せることしかできなくなっていった。


いつも私は彼の手から、笑顔から逃げることができなくて、真っ白になるまで溶かされていく。


最初にした時に、どうして何の感情も沸いてこなかったのか……もうそんなことも思い出せないくらい……


気持ちが通じあってからするこの行為は、信じられないくらい気持ちがいい。
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