アイザワさんとアイザワさん
…結局、この夜に私達は『盛り上がって』しまい、玲を授かるワケなんだけど。
旦那さんは私のことを理解して包みこむように愛してくれるし、息子の玲も可愛くて可愛くて仕方がない。
私は、今とってもしあわせだ。
この溢れるほどのしあわせが初花ちゃんに伝わればいい。今、私はそう願っている。
それが伝わるのはそう遠くない未来のような気がしている。
きっと彼女が忘れている『恋』に気がつくのは…もうすぐだよね。
それまで私はしあわせを伝え続けるんだ。
〈end〉