拒否恋
付き合うとか…
キーンコーンカーンコーン
と、5時間目の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
本当に、付き合うつもりなのか…。
携帯には、[山本湊]の連絡先が入っている。
まぁ、男がこれで寄り付かないなら、いいや。
教室に戻ると、一斉に私の方を見る皆。
「咲。あんたどこ行ってたのよ!」
「ごめん。ごめん。いろいろあって。」
真耶に、心配かけたな…。
そのあと、席についても、付き合うことについて、モヤモヤしてしょうがなかった。
山本…湊。湊は、どんな気持ちで、付き合うとか、言ったんだろう。
てか、私、名前を名乗ってない!!
グルグルと頭の中で、さっきの出来事が回っている。
結局、6時間目が始まっても、私は授業に集中できなかった。