拒否恋

「彼女と一緒に帰るため。」



その一言を湊が言った途端、シーンとクラスメイトが黙り込んでしまった。



「み、湊くん。冗談…だよね?」


「俺は冗談は言わない。」



そんなことを湊が言うものだから、女子の目線がお互い鋭く光出す。



うわぁ、めんど!
なんで来るんだよ!目立つくせに!
イケメンなんだろ?おい!




お願いだから、名前だすなよ?



湊と視線が合う。




しまった!




「ねぇ、咲?一緒に帰ろう。」




湊は、笑みを浮かべて言う。



こいつ、絶対に楽しんでやがる!
ここは、私も負けない。



「そうね。帰りましょう。」



女子の視線を浴びながら、私は湊のところへ、堂々と行った。
< 15 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop