拒否恋
「彼女と一緒に帰るため。」
その一言を湊が言った途端、シーンとクラスメイトが黙り込んでしまった。
「み、湊くん。冗談…だよね?」
「俺は冗談は言わない。」
そんなことを湊が言うものだから、女子の目線がお互い鋭く光出す。
うわぁ、めんど!
なんで来るんだよ!目立つくせに!
イケメンなんだろ?おい!
お願いだから、名前だすなよ?
湊と視線が合う。
しまった!
「ねぇ、咲?一緒に帰ろう。」
湊は、笑みを浮かべて言う。
こいつ、絶対に楽しんでやがる!
ここは、私も負けない。
「そうね。帰りましょう。」
女子の視線を浴びながら、私は湊のところへ、堂々と行った。