拒否恋
「なんで…どうやって、私が男嫌いってわかったのよ。」
美少年は、私の隣に座ると、
「だから、見てればだって。」
「違う!そういうことじゃなく…っ。」
「ほらね、震えてる。」
無表情の美少年は、私の手をいきなり握った。
「だ…っ。それっ…は、ちちちがく…」
「言葉になってない。」
パッと手を離す美少年。
そして、スクッと立ち上がる。
「じゃあさ、
…俺と付き合わない?」
振り返り、いきなり告白をする美少年。
その顔には、企みの笑みが浮かんでいた。