病院嫌い〈2〉
夏帆 side
『…………ん…?』
──朝5時
身体が重さと、ズキンとする頭の痛さで目が覚める
呼吸をするのも辛く、乱れている呼吸をどうにかしようとゆっくり深呼吸をしてみたけど……
…乱れた呼吸は治まるどころかだんだんと息をするのが苦しくなってくる
昨日から全然良くなってないよ……
どうして…? …点滴してあるはずなのに
不思議に思い、点滴のところを見て見ると
なぜか腕から針が外れていて薬がポタポタと床にこぼれ落ちている
……どうしよう……と思い床を見ていると……バランスを崩しベッドから落下する
痛ッ!!
背中から落ち、そのまま起き上がれなくなって冷たい床の上に背中がくっついたままの状態で…
寒いよ……と言葉にならない思いを心で呟く
冷たい床がどんどん体温を奪っていき、呼吸がさらに苦しくなり
そんな状態でなにもできなくなり、心細さで涙をただただ流し続けている
……助けて
…辛いよ