病院嫌い〈2〉

直輝 side



つい、口を滑らして夏帆ちゃんに告白してしまった……




やっぱり夏帆ちゃん困っているよな……



痛いことや怖いことばかりする俺なんかに告白されて



 
俺のことを好きになってもらいたいけど



俺は夏帆ちゃんに嫌われても診察や治療を続ける



夏帆ちゃんのことが大切で絶対に守りたいから




医局でカルテの整理をしながらそんなことを考えていると……



『直輝、お疲れ。
夏帆の様子はどう…?』



あれから時間はたち今は夜の9時で




白衣をきれいにたたみ帰る支度をしている春樹先生




『さっき夜の回診に行ったときは元気でした
退院の日とかどうします……?』




本来は主治医の俺が決めることだけど
先輩であり夏帆ちゃんの父親でもある
春樹先生に相談してみた




『熱がなくて呼吸のほうも大丈夫そうだったら明後日くらいには退院させても大丈夫だけど……
まあこういうことは直輝に任せるよ
じゃあ俺は帰るから、直輝も無理はするなよ』




と言い帰っていった




俺もそろそろ帰るか





そう思いカルテを片付け家に帰る













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