病院嫌い〈2〉
『彩夏、やっぱり貧血だったよ。 しばらく薬を飲んで家でおとなしくね』
『……でも、仕事………』
私がこれない分春樹や他のみんなが仕事をしないといけない。
『今は自分の体を大事にしないと。
仕事なら大丈夫だ。』
『…うん、ありがとう』
『…じゃあ今日は帰ろうか。』
『……うん』
春樹は私の歩くペースにあわせてゆっくり歩いてくれている。
『…彩夏、大丈夫か』
そう言ってさりげなく手を握ってくれた。
『…大丈夫 ありがとう』
手をつないだ状態で暗い廊下を歩き、外まで行った。
外に出ると……
寒っ!
やっぱり2月の夜は寒い。