病院嫌い〈2〉
『…発作治まってきたみたいだから
そろそろ寝ようか』
身体が先生から離されると、いきなり不安に
襲われる
……やだよ
いつ発作が起きるかわからないし…
不安で怖くて心がブルブルと震えて
視界が曇ってきたけど
涙を溢さないように目をギュッ…と瞑る
すると先生は
『……夏帆ちゃん!!
大丈夫っ…だよ!!』
何も言ってないのに
直輝先生は私のこころを見抜いてしまったみたいで
優しく。 ぎゅっ……と私を抱きしめたままいっしょにベッドの中に入ってくれる
『……こうしていれば怖くないよ
朝までいっしょにいるから
安心して寝な』
優しい言葉に安心して目を少し開いてみると
直輝先生の顔が私の顔のすぐ近くにあって
ドキドキしてくる
やっぱり隠せないよ
直輝先生が大好きってこと
今、きちんと伝なきゃ