病院嫌い〈2〉
直輝 side
『…おはようございます!』
『おはよう。 昨日は夏帆がごめんな
呼び出されたんだよな。
あのあと寝たのか…?』
医局に入ると、春樹先生が心配な表情で俺に話しかけてくる
『そのことなら全然大丈夫です
あのあとも寝ましたので…』
夏帆といっしょに……とはさすがに言えなかったけど…
『…そうか。 よかった
夏帆は大丈夫なのか…?』
『とりあえず落ちついて寝ていましたけど
また発作が起きるかもしれないので
しばらく入院させて治療をします』
『いろいろと夏帆が迷惑をかけるけどこれからもよろしくな』
『もちろんですよ。
それから俺、夏帆と付き合うことになりました』
『そうなのか?!
まあ直輝が夏帆のことを好きなのは
なんとなく気づいてたけどな』
『気づいていたんですか?!』
『彩夏も、もと俺の患者だったから
すぐにわかった。
あっ、それから夏帆は彩夏に似ているし
何をしでかすかわからないから気をつけて』
『春樹、ちょっとそれどういう意味…?』
春樹先生がそう言うと怒ったように
話に入ってくる彩夏先生……