病院嫌い〈2〉
──ガラッ
『夏帆、起きて。
回診にきたよ』
『…………』
可愛い顔でスヤスヤ寝ている夏帆のほっぺたを指でつっつく
『……夏帆、早く起きて』
『………眠ぃ……』
小動物のように可愛らしく丸まってベッドに潜りこむ夏帆のことを
優しく覆い被さるように抱きしめた
『…もう 可愛すぎ』
顔も仕草も可愛くて襲いたくなってくる
本当に我慢できなくなったら襲っちゃうかも……
そんなことを考えていると
『……ぉはよう。』
と眠むそうに言う
『おはよう。
じゃあ診察するからな』
眠そうな夏帆の体を支えながら聴診器を首にかけて診察の準備をする
『じゃあ、服をめくるね』
夏帆が診察怖がって身体が震えているから
優しく微笑み様子を伺いながら
そっと服に手をかけ
服をめくって聴診器を当てる
『…深呼吸だよ。 吸って 吐いて』
俺の声に合わせて呼吸を繰り返してくれているけど音が悪い……
最近発作もよく起こすみたいだし、夏帆には可哀想だけど点滴をして治療しよう