病院嫌い〈2〉



『先生、夏帆さんの呼吸が落ちついたから
病室に運びますか……?』



『ありがとう。
でも、俺がつれていくから仕事に戻っていいよ』



『はい! ありがとうございます』






とにかく、夏帆を病室に連れていって春樹先生にも言わないと……



『……夏帆、辛いけどいっしょに頑張ろうな
絶対に病気治すからな』



目を覚ましていない夏帆にそう言って


夏帆を病室に連れていく





そして、春樹先生のところへ行こうとしたとき


眠っていた夏帆の目から一筋の涙がこぼれる




『……直輝…先生 怖ぃょ……
助けて………』



『……夏帆………大丈夫だから!!
ずっとそばにいるよ』





眠りながらも必死に


俺のことを呼んで助けを求めている夏帆を一瞬でも一人にさせなくないから……


春樹先生に病室にきてもらうように


片手に仕事用の電話を持ち春樹先生に電話をかける























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