病院嫌い〈2〉
プルルルルル……プルルルルル……
二、三回鳴ったところで電話がつながる
『もしもし、春樹先生、今時間開いていますか…?』
『開いているけど……何かあったのか?』
『さっき、夏帆が急患で運ばれてきて
今は大丈夫そうなんですけど、夏帆のことで
話をしたいことがあるので夏帆の病室に来て
くれませんか…?
できれば彩夏先生といっしょに……』
『わかった。
すぐ行くから』
『ありがとうございます!』
電話をきって、
夏帆の手を握りながら春樹先生が来るのを待って数分……