病院嫌い〈2〉
次の日
夏帆に器具を取りつけながら
『……これから、手術だから
頑張ろうな』
と少しでも不安を和らげようと微笑み
ながら言う
『……うん』
消え入るような小さな声で返事が返ってくる
『…じゃあ、手術室に運ぶよ』
ストレッチャーを片手で押しながら
もう片方の手で夏帆の手を握って歩き出した。
歩きながら夏帆の顔を見ると、
………不安そうな表情
そして、手術室の前につくと
夏帆の頭をポンポンと撫でて、
『じゃあ、麻酔を打つから
ちょっとチクッとするよ』
と言い麻酔を打った
『グスッ…痛っ』
夏帆は痛がって泣いていたけど
すぐに麻酔が効いて眠ってしまった