病院嫌い〈2〉
夏帆side
ピッ……ピッ……ピッ………………
『ん、…?』
規則的な音を聴きながら目が覚めた
なんか、手が温かい……
見てみると直輝先生に手を握られている。
側にいてくれたんだ。
『直輝…先生……』
やっとのことでその一言を言う
『夏帆っ!
目が覚めたのか!!
本当に良かった!
よく頑張ったな!』
直輝先生に優しく撫でられると
嬉しくて涙が溢れ出てくる
『夏帆、どうしたんだ…?』
『…ごめんなさい
嬉しくて……』
そう言うと微笑みながら
『そうか。
傷が治ったらすぐ退院できるから
あと、それから手術が終わってから
言うって話あったよな。』
『…うん』
なんだろう……?
すごく気になる