病院嫌い〈2〉
『…………じゃあ、聴診だけしようか 』
ポケットから聴診器を取り出して言う。
『…い…や 春樹………抱っこ……して』
そう言うと、春樹に優しく包み込まれた。
『…このまま、聴診するから動かないでね 』
春樹の手が肌に触れる。
…………温かい
『…終ったよ……目を閉じて寝な』
春樹の胸に引き寄せられる。
そのままそこに顔を埋めると優しく頭をなでられる。
それが気持ちよくて眠りについた。