病院嫌い〈2〉




『…………じゃあ、聴診だけしようか 』











ポケットから聴診器を取り出して言う。














『…い…や 春樹………抱っこ……して』














そう言うと、春樹に優しく包み込まれた。














『…このまま、聴診するから動かないでね 』














春樹の手が肌に触れる。
…………温かい














『…終ったよ……目を閉じて寝な』













 
春樹の胸に引き寄せられる。














そのままそこに顔を埋めると優しく頭をなでられる。











それが気持ちよくて眠りについた。













 






< 35 / 150 >

この作品をシェア

pagetop