病院嫌い〈2〉
物音で目が覚めた。
『……ん…? 』
昨日までの体の重さはなくなっている。
『彩夏…起きた………? 具合は大丈夫……?』
そう言って、額に手を置く春樹。
『大丈夫みたいだね。 よかった。
今日、仕事どうする……?
無理はしない方がいいけど…………』
『………行くよ 』
『じゃあ、そろそろ仕度しようか。
でも、その前に…………………彩夏、おいで』
優しく微笑んで、手招きする春樹のところへ行く…。