病院嫌い〈2〉
『お帰り! 春樹ー』
玄関まで行き、春樹に抱きつく。
『ちょっと、彩夏いきなりはやめろよ 』
そう言いながらも、温かい手を背中に回してきて、抱きしめてくれる春樹。
『春樹、早く会いたかった 』
『俺も それに今日は彩夏の誕生日だもんな
誕生日おめでとう』
『ありがとう! 嬉しい、覚えていてくれたんだ!』
『大好きな人の誕生日を忘れるわけないだろ。
彩夏、愛しているよ』
『私もだよ。 あっ、そろそろご飯作るね』
そう言い、リビングに行こうとすると………。
『今日は俺がやるから、彩夏は先にお風呂に入っておいで』
『でも………いいの…?』
『ああ。 いつも頑張っているんだから今日くらいゆっくりしな』
『ありがとう!』
春樹の言葉に甘えてお風呂場まで行った。