病院嫌い〈2〉
『彩夏、大丈夫か、立てる? 』
優しくそう言って頭を撫でてくれる
『ヒッグ ヒッグ 無理……』
『彩夏、ほらっ 』
春樹が手を貸してくれてどうにか立ったけど…。
うっ!
気持ち悪い
「オエッ」となったけど、口を閉じて我慢する
『彩夏、我慢すんな。 全部出した方が楽だぞ』
そう言って背中をトントン叩かれると、すごい吐き気に襲われて……………。
『オエッ ゲホッ ゲホッゲホッゲホッ ゲホッゲホッグ』
また戻してしまう
『……ハアハアハアハアハアハア』
苦しくて息切れしてしまう
『彩夏、もう大丈夫……?』
ゆっくり頷くと、背中にてが回ってきて、そのままリビングに連れていかれた。