病院嫌い〈2〉
ーガラッ
新木先生が入ってきた
『おめでとう!
彩夏さん妊娠していたよ!!』
『………嬉しい』
さっきまで泣いていた彩夏が笑顔になる
『俺も最高に嬉しい!
これから頑張ろうな』
チュッ
ここが産婦人科の診察室だということも忘れて彩夏にキスをする
『……春樹 ありがとう!!
私、春樹がいてくれるならすごく心強いよ』
そう言った彩夏の顔は真っ赤になっていて、とても愛しく感じる
『……彩夏、顔が真っ赤』
『……もう、恥ずかしいよ』
そう言いながらも、俺にくっついてくる彩夏……
そして、この光景をニヤニヤしながら見ている新木先生
でも、その視線も気にならないくらい彩夏が愛しくてしばらく彩夏を抱きしめたまま離さなかった