病院嫌い〈2〉
『彩夏、ごめん 怖かった…?』
そう言って、彩夏の頭を撫でると顔を赤くしながら
『怖くはないけど恥ずかしいの……』
と言う
相変わらず可愛いことを言う彩夏
『………彩夏、大丈夫だよ
恥ずかしがることなんてないよ』
『…で、でも…今、下に何もつけてないから』
彩夏は恥ずかしそうに俯きながら言う
『…じゃあ、服を少し浮かせるだけでいいから』
そう言うと、服の裾を握って少しだけ浮かせてくれた
そっと頭を撫でてから、服の隙間に聴診器を入れ音を聴く
……………やっぱり音が悪い
発作のあとみたい
『もう、服を戻しても大丈夫だよ』
頷きながら服を戻す彩夏