病院嫌い〈2〉
痛い……
……痛すぎるよ
今までに感じたことないくらい痛い
『…ウッ ……ハアハア』
『彩夏、どうしたんだ……?
どこか、痛い…?』
『………お腹が ウッ ハアハアハア』
『彩夏、赤ちゃん生まれるかもな
とりあえず救急車を呼ぶね』
『ウッ ヒッグ ヒッグ 』
『……救急車呼んだぞ
大丈夫か……?』
『……無理 ……春樹 助けて
ヒッグ ヒッグ』
春樹の声が聞こえて安心できたけど…あまりに痛いので涙が止まらない
『……春樹…、 私に……赤ちゃんを………生む…ことなんて…… ハアハアハアハア…………
できるのかな ウッ ヒッグ ヒッグ ハアハア』
『彩夏にならできるよ!!
ここまで頑張れたんだから絶対に大丈夫だ!!』
そう言って手を握ってくれる
そうしている間に救急車のサイレンの音が聞こえ、病院に運ばれる