病院嫌い〈2〉


『直輝、どうしたんだ……?
もしかして夏帆のことなのか…?』





春樹先生は診察室に入るとすぐに、心配そうな顔をしてそう言った。





『はい、夏帆ちゃんさっき発作が酷かったし、今も熱が高いみたいなので入院させても…大丈夫ですか…?』





『ああ、いいよ
夏帆のことは直輝に任せるからな
直輝だから俺も安心だ!!』






そう言って微笑んでくれる春樹先生






患者さんにはもちろん優しいけど、俺みたいな後輩にまで優しいなんて…春樹先生は俺の憧れの存在だ




………………………。





『……おき 直輝 大丈夫か…?』





『あっ すいません 大丈夫です!』





『……じゃあ、俺は夏帆の荷物を持ってくるから、あとはよろしく!』





『わかりました!!』





春樹先生が診察室から出ていくと、シーンとなった。





あっ、夏帆ちゃんを病室に運ばないと……






眠っている夏帆ちゃんを姫だきにして病室まで運んでから仕事に戻る










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