SoLain
私たちはいつものチーム戦の隊形になった。
内側に背を向けて円になる。
そうすれば円の内側に相手が入り込まない限り、私たちは有利だ。
夢「こいっ!受けてたつ!」
でも相手は刀で私たちは素手。
いくら武道を得意としているとはいえ人数も倍で私は女。力では男には勝てない。
そんなのわかってる。だからこそ戦うの。もっともっと強くなりたい。
力の差があったって、負けたくない。私は負けず嫌いだから。
そんなことを考えていたらいつの間にか終わっていた。
未「ふぅ・・・つかれたぁ」
夢「おつかれ。」
相手を片付けてみんなが安心していたそのとき。
?1「あの、そこのあなたたち。」
メ「!?」
未「どこ?だれ?」
?1「ここですよ。ここです。」
ここの周りは木ばかり。その中でも一番大きな木の陰から現れたのは、浅葱色の羽織をきた2人の男だった。
?2「お前たち、ついてきてもらおうか。」
夢「拒否は?」
?1「できませんよー。はい、ついてきてくださいねー!」
そこまで言われたらついて行くしかない。相手は刀持ってるし。
それになにより、疲れていてもう戦いたくなんてなかったから。
夢「いくか・・・。」