SoLain
夢叶said


平「未夢羽ー!こっち着て話そーぜ!」


未「うん!」
「今行くね!」と言って走っていった未夢羽の表情は少し硬い。

平助は大丈夫でも他の男はダメなのに、頑張って話をしにいくのは成長したと思う。
兄としてもメンバーとしても喜ぶべきなのに、なぜか素直に喜べない。
それはきっとさっき会ったばかりの男たち相手に慣れようとしているからだ。

クラスの男子と話すときも俺や遥稀を通してじゃないと話せないし、仲良くしようと努力もしていなかった。


春「なんだかなー・・・。」


空「複雑・・・だよね・・・。」


春瑠と空が少し離れたところでそう言った。
やっぱそうだよな・・・。
俺たちは幼馴染だったからすごい仲良かったけど。
いつからか未夢羽は男嫌いになっていた。
でも今、そんな未夢羽が男嫌い克服のため頑張っているんだ。
応援してやらないと・・・。


夢「未夢羽は、きっと遠くには行かないから大丈夫だ。」
俺は、自分に言い聞かせるように他の3人に言った。










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