SoLain


未夢羽ちゃんは僕のことを『そーちゃん』って呼んだ。
いつもとは違う呼び方。
未夢羽ちゃんの今の感情はどんなんだろう。


辛い・・・?


苦しい・・・?


悲しい・・・?


寂しい・・・?


悔しい・・・?


いや・・・


怖いんだと思う。


だから僕は、


空「そう!空だよ??もう大丈夫だからね!僕がいるからね!安心して!もう怖くないよ!」
こんなことしか言えなくなるんだ。


『大丈夫』なんて根拠のない言葉を・・・発してしまうんだ。


ごめんね・・・未夢羽ちゃん・・・。


僕は、未夢羽ちゃんが早く落ち着けるようにと思って頭を撫でた。


すると、落ち着いて安心したのか、未夢羽ちゃんは目を閉じた。










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