【短編】好き、です。
たぶん、この人を真面目に相手にしたらいけない。
こっちのHPがひたすら削られていくだけだろう。
「雫ちゃんは何組なの?」
「Cですが」
「西棟かー、俺B組で東棟だから会わなかったのか」
「あー、そーですねー」
1人で、なるほど!というリアクションをとられても困る。
それからの会話は適当に受け流した。
しかしまあこの人、話題が尽きない尽きない。
どんな答えをしても笑顔で他の話題にもっていくのだ。
結果、先に折れたのは私だった。
最後の方は普通に会話になっていた。