愛たい。
ダッシュで上履きに履き替えて
教室に急ぐ。
あーもうヤバイよ。ほんとヤバイ
急ぎに急いだ末、あたしはなにかしら
ドジなのか抜けてるのか…
衝撃の音と同時に
『いったぁ…』
2段飛ばしで駆け上がった、階段を踏み外して階段からズルズル落ちて軽く赤い血が流れた。
サイアク…
あまりの痛さに目に涙が滲む
「だっせぇ」
低くてハスキーな声にハッとする。
びっくりして声が聞こえたほうを辿ると
「なっ…」
こいつ、特進のやつだ。
特進と普通科があるわけで
若干制服もちがうから分かる。
差別だー!なんて言いたいけど
バカに変わりないし…なんて
段々と余裕な足取りで近づいてくる男