理屈抜きの恋
女性に近寄られる事さえ嫌がるのに。
あの笑顔を細井さんには見せたの?
いや、別に見せても良いんだけど、どうしてだろう。
胸が痛む。
「あ、あと、副社長の話しって面白いですよね。分かり易いし。頭がいいんだろうな、って思います。それに彼女もいないみたいだし、ただいま、猛アプローチ検討中です!」
「え?」
こんな可愛くて積極的な細井さんに猛アプローチされたら副社長が好きになるのは時間の問題だ。
そうしたら副社長の隣に立つのは細井さんになる?
お似合いかもしれないけど、でもそんなの…
「そんなの嫌だ。」
「え?」
「あ、ごめん、細井さん。でも、本宮副社長の隣は譲れない。」
「それってどういう意味ですか?」
摘まんでいたカルパッチョをお皿に戻し、私の方を向いた細井さんの挑戦的な瞳を怖いと思った。
でも、専属秘書の立場は渡せない。
「秘書?それだけの理由なら奪います。」
またカルパッチョに手を伸ばした細井さんの腕を掴む。
あの笑顔を細井さんには見せたの?
いや、別に見せても良いんだけど、どうしてだろう。
胸が痛む。
「あ、あと、副社長の話しって面白いですよね。分かり易いし。頭がいいんだろうな、って思います。それに彼女もいないみたいだし、ただいま、猛アプローチ検討中です!」
「え?」
こんな可愛くて積極的な細井さんに猛アプローチされたら副社長が好きになるのは時間の問題だ。
そうしたら副社長の隣に立つのは細井さんになる?
お似合いかもしれないけど、でもそんなの…
「そんなの嫌だ。」
「え?」
「あ、ごめん、細井さん。でも、本宮副社長の隣は譲れない。」
「それってどういう意味ですか?」
摘まんでいたカルパッチョをお皿に戻し、私の方を向いた細井さんの挑戦的な瞳を怖いと思った。
でも、専属秘書の立場は渡せない。
「秘書?それだけの理由なら奪います。」
またカルパッチョに手を伸ばした細井さんの腕を掴む。