理屈抜きの恋
「わ。美味しい!」
「それは良かったな。料理も美味しいぞ。」
「来たことあるんですか?」
「あぁ。前に来たよ。女と。」
「女…?」
その言葉に固まってしまう。
女性慣れしているのは知っていても、いざ涼さんの口から女の存在を聞かされるのは初めてだ。
でも、私にそれを追及することは出来ない。
黙ったままシャンパンを一気に煽ることで嫉妬を飲み込む。
「追加で頼む?」
「いいえ。結構です。」
「ん?何怒っているんだよ?あ、もしかして嫉妬してくれた?」
「してくれた?ってなんですか!?ていうか何で笑っているんです?」
もやもやした気持ちを涼さんに当てつけるのは間違っているけど、気持ちを見過ごされ、そこを笑われると立場ない。
プイッと横を向くと「ごめんごめん」と謝られた。
「俺だってな、嫉妬して欲しいんだよ。」
「え?」
「エスコートだって今までみたいにスマートにやりたいのに、撫子の前じゃ上手くいかないから…ってこんなこと言わすなっ。」
真っ赤になって照れた涼さんを見たら胸が暖かくなった。
そして自然と口角が上がる。
「やっぱり違う。」
「あ?」
「涼さんは他の誰とも違います。」
「何が?」
頭で考えるよりも先に感情が、愛情が溢れてくる。
それが最上くんを選ばなかった決定的な理由。
愛情を抱けるのは涼さんだけだ。
「涼さんと出会えて本当に幸せです。」
「撫子…次はないって言ったよな?もうダメだ。さっさと飯食うぞ!」
「それは良かったな。料理も美味しいぞ。」
「来たことあるんですか?」
「あぁ。前に来たよ。女と。」
「女…?」
その言葉に固まってしまう。
女性慣れしているのは知っていても、いざ涼さんの口から女の存在を聞かされるのは初めてだ。
でも、私にそれを追及することは出来ない。
黙ったままシャンパンを一気に煽ることで嫉妬を飲み込む。
「追加で頼む?」
「いいえ。結構です。」
「ん?何怒っているんだよ?あ、もしかして嫉妬してくれた?」
「してくれた?ってなんですか!?ていうか何で笑っているんです?」
もやもやした気持ちを涼さんに当てつけるのは間違っているけど、気持ちを見過ごされ、そこを笑われると立場ない。
プイッと横を向くと「ごめんごめん」と謝られた。
「俺だってな、嫉妬して欲しいんだよ。」
「え?」
「エスコートだって今までみたいにスマートにやりたいのに、撫子の前じゃ上手くいかないから…ってこんなこと言わすなっ。」
真っ赤になって照れた涼さんを見たら胸が暖かくなった。
そして自然と口角が上がる。
「やっぱり違う。」
「あ?」
「涼さんは他の誰とも違います。」
「何が?」
頭で考えるよりも先に感情が、愛情が溢れてくる。
それが最上くんを選ばなかった決定的な理由。
愛情を抱けるのは涼さんだけだ。
「涼さんと出会えて本当に幸せです。」
「撫子…次はないって言ったよな?もうダメだ。さっさと飯食うぞ!」