理屈抜きの恋
手を引かれて連れて行かれたのは最上階にあるスイートルーム。
「うわ~!広い!テレビ大きい!バスタブ大きい!部屋の中に部屋がありますよ!夜景も見られるし!スイートルームってこんなに贅沢なんですね!」
一通り室内を見て回り、涼さんの元へと行くと、スイートルーム慣れしている涼さんに笑われた。
「それだけ感動してくれると払い甲斐があるよ。」
「ここ、高いんでしょうね…」
「そんなこと気にするな。それより先に風呂入ってくるか?」
「あ、いえ。先にどうぞ。私、親に連絡しますので。」
「分かった。終わったら入って来てもいいからな。」
入れるわけないのに、余裕そうに微笑む涼さんがずるい。
親に連絡するのだってドキドキなのに。
でも、お母さんは気楽な感じで、『お母さんも久しぶりにお父さんとデートしようかな。』と言ってくれた。
その一言でだいぶ気持ちに余裕は出来たけど、親と話すのにこんなに緊張したのは生まれて初めてで、通話が終わってもしばらく携帯の画面をぼんやり眺めていた。
「ふう。」
「許してもらえたか?」
「わっ!涼さん?出てくるの早くないですか?」
「シャワーだけだから。あ、撫子は浴槽に湯張ってあるからちゃんと温まるといい。」
「涼さんもちゃんと温まって下さいよ。それに髪…乾かさないと風邪引いちゃいますよ?」
「撫子が入っている間に乾かすよ。浴槽にはあとで撫子と一緒に入る予定だし。」
「何言って…!もう、ちゃんと乾かして下さいね。入って来ますから!」
「うわ~!広い!テレビ大きい!バスタブ大きい!部屋の中に部屋がありますよ!夜景も見られるし!スイートルームってこんなに贅沢なんですね!」
一通り室内を見て回り、涼さんの元へと行くと、スイートルーム慣れしている涼さんに笑われた。
「それだけ感動してくれると払い甲斐があるよ。」
「ここ、高いんでしょうね…」
「そんなこと気にするな。それより先に風呂入ってくるか?」
「あ、いえ。先にどうぞ。私、親に連絡しますので。」
「分かった。終わったら入って来てもいいからな。」
入れるわけないのに、余裕そうに微笑む涼さんがずるい。
親に連絡するのだってドキドキなのに。
でも、お母さんは気楽な感じで、『お母さんも久しぶりにお父さんとデートしようかな。』と言ってくれた。
その一言でだいぶ気持ちに余裕は出来たけど、親と話すのにこんなに緊張したのは生まれて初めてで、通話が終わってもしばらく携帯の画面をぼんやり眺めていた。
「ふう。」
「許してもらえたか?」
「わっ!涼さん?出てくるの早くないですか?」
「シャワーだけだから。あ、撫子は浴槽に湯張ってあるからちゃんと温まるといい。」
「涼さんもちゃんと温まって下さいよ。それに髪…乾かさないと風邪引いちゃいますよ?」
「撫子が入っている間に乾かすよ。浴槽にはあとで撫子と一緒に入る予定だし。」
「何言って…!もう、ちゃんと乾かして下さいね。入って来ますから!」