理屈抜きの恋
今日もいつもと同じように副社長の机の前に立ち、タブレット内に記されている時間と内容を読み上げる…つもりだったのに、読み上げた瞬間、タブレットを取り上げられてしまった。
「全く耳に入って来ない。」
「?」
「なんだ、その声は。」
今朝起きたら鼻が詰まり、喉がイガイガしていた。
おそらく花粉症で鼻が詰まり、口を開けて寝ていたせいだと思うけど、うがいと鼻炎用の薬を飲んで少しは良くなったのに。
「聞き取りにくいですか?」
「聞き取りにくい。風邪か?」
「風邪ではありません。花粉です。念のためマスクはしていますが、うつりませんからご安心下さい。」
「そんな事気にしていない。熱は?」
風邪じゃないから熱はない…はず。
「大丈夫です。」
「本当か?」
やけに疑うから自分でも熱があるのか分からなくなってしまう。
ちょうどタブレットが無くなった手持ち無沙汰な手をおでこに当てて熱を見てみる。
うん。やっぱり熱はない。
「大丈夫です。」
「全く耳に入って来ない。」
「?」
「なんだ、その声は。」
今朝起きたら鼻が詰まり、喉がイガイガしていた。
おそらく花粉症で鼻が詰まり、口を開けて寝ていたせいだと思うけど、うがいと鼻炎用の薬を飲んで少しは良くなったのに。
「聞き取りにくいですか?」
「聞き取りにくい。風邪か?」
「風邪ではありません。花粉です。念のためマスクはしていますが、うつりませんからご安心下さい。」
「そんな事気にしていない。熱は?」
風邪じゃないから熱はない…はず。
「大丈夫です。」
「本当か?」
やけに疑うから自分でも熱があるのか分からなくなってしまう。
ちょうどタブレットが無くなった手持ち無沙汰な手をおでこに当てて熱を見てみる。
うん。やっぱり熱はない。
「大丈夫です。」