理屈抜きの恋
「え?ちょっと!?何しているんですか?降ろして下さいっ!」
「お前、熱があるだろ?」
「熱?熱なんてないです。」
「嘘を付くな。身体がすごく熱い。鵠沼。どこか空いている部屋はないか?」
「あ、あぁ。案内する。こっちだ。」
連れて来られたのは客室。
1階がレストランで2階が客室になっている。
鵠沼さん曰く、酔って羽目を外しやすい役員の方たちのために今日は客室まで全てを貸切にしているのだとか。
「熱、測ってみろよ。」
お店から借りた救急箱から渡された体温計を脇に挟むとその冷たい感触に身体がブルッと震えた。
「寒いのか?」
「いえ。大丈夫です。」
ピピっ!
鳴ったのを確認し、脇から取り出すと私が見る前に副社長に体温計を奪われた。
「38度5分?!」
「え?そんなにあるんですか?嘘〜?」
数値化された途端、身体が一気にだるくなる。
でも今はまだ仕事中。
「お前、熱があるだろ?」
「熱?熱なんてないです。」
「嘘を付くな。身体がすごく熱い。鵠沼。どこか空いている部屋はないか?」
「あ、あぁ。案内する。こっちだ。」
連れて来られたのは客室。
1階がレストランで2階が客室になっている。
鵠沼さん曰く、酔って羽目を外しやすい役員の方たちのために今日は客室まで全てを貸切にしているのだとか。
「熱、測ってみろよ。」
お店から借りた救急箱から渡された体温計を脇に挟むとその冷たい感触に身体がブルッと震えた。
「寒いのか?」
「いえ。大丈夫です。」
ピピっ!
鳴ったのを確認し、脇から取り出すと私が見る前に副社長に体温計を奪われた。
「38度5分?!」
「え?そんなにあるんですか?嘘〜?」
数値化された途端、身体が一気にだるくなる。
でも今はまだ仕事中。