―【ようかい町】―
『闇ノ狐』▼
目の前に広がるは無限の『闇』…――
…――光が一筋も差さぬこの場所で何年、いや何百年此処に居るのだろう、
宛があるはずもなくただひたすら闇を歩く、
五感は効かず
何も聴こえない、何も見えない、それに不安を感じる日々である。
‘疲れた’そんな単純な言葉にさえ恐怖を覚え、
もう動けなくなるのではと 絶望がただ胸に渦巻いていた。