―【ようかい町】―
あと何日歯を食い縛れば光が見えるのだろうか。

すでに足は血だらけで、
生々しく鉄の臭いが鼻を掠めた。


『―もう、諦めたらどうだ?』

どこからともなくその声が反響する…

,諦めたら…
もう、戻れないんだろ?

私に。

『はっ、馬鹿だねぇ… 私のものになれば,』

《狐面》。

『お前のカゾクを助けれるかもしれないよ?』



は…?



『どうだ 悪い話じゃないだろう、お前に力やる



だから




お前の身体を寄越せ』
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