―【ようかい町】―
刹那、 身体が熱くなる、
っ!…熱い、熱い


―…溶けそうだ。

自分でもわかった《狐面》が私の意識の中に入ろうとしている、と。

自分が堕ちようとしている

その事実だけでも頭が痛いよ、だけど それでも


気がかりなのは



『`カゾク』

あの言の葉。
…《狐面》が嘘をついていないとは限らない

だけど、だけど…っ…



「葵――――¨」

あのこが 生きているならば,
あのこが 私を 待っているならば、




賭けてみよう




そう、思った。
< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop