「この顔見るのは“俺”限定」
もちろん、放課後、黒繭様のお説教。



「いーたたた……」



またもや耳を引っ張られ、耳元で叫ばれてしまった。



大声で。



「こんの、バカ――ッ!!」



「ひぃっ……」



「たかが体育の授業でしょ!?
どこに全力で走るバカがいるのよ――っ!!」



「うー……。
だって……」



「だってじゃなーい!!
ありさは、あたしの作戦を、いったいなんだと思ってんの!?」


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