「この顔見るのは“俺”限定」
だって、バスケは、汐見廉の部活だし。



大事に……っていうか、ちゃんと練習したいじゃん?



どんなつながりであれ、好きな人の好きなことは、大事にしたい。



だから、あたしは……。



繭の指令を無視してしまった。



やっぱり、やるからには全力でトライしたいし。



やるからには、勝ちたいもん。



だから、誰もいなくなった体育館とか。



家の近所の公園とか。



できる限り練習して、そして、体育祭当日を迎えた。

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