「この顔見るのは“俺”限定」
「おまえが泣くなんて……。
よっぽどのことだと思ってさ。
ほらっ……」



汐見廉は、あたしになにかを放った。



「えっ……。
ちょっ……」



汐見廉が放り投げたソレを、やっとのことでキャッチする。



「あーソレ。
おまえのために、保健室でもらってきてやった」



……って!?



汐見廉の超生意気なドヤ顔に、手の中の小さい物体を見る。
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