「この顔見るのは“俺”限定」
それに、繭。



あたしにつきあって、バスケ部の練習につきあってくれるんでしょ?



繭だって、彼氏とデートとかしたいハズなのに。



デートよりも、あたしを選んでくれるなんて。



こんなの、ありがたすぎて、泣けてきちゃうよ。



「ありがとう~。
繭~!!」



体育館に向かって先に歩きだした繭の背中に、思いのたけをぶつけてみた。



「お礼を言うなら。
汐見廉をオトしてからでしょ」


「…………」
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