「この顔見るのは“俺”限定」
汐見廉になら、可愛くない言葉でもポンポン言えるのに。



どうしてあたしは、他の男子には言えないんだろう。



うぅ……。



どうしたらいいんだよ~。



手ぇ放してって言いたいよぉ。



目立つのだって、イヤだよぉ。



繭、助けてよ――!



繭に助けを求めようと、振り返った。



その瞬間……。
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