「この顔見るのは“俺”限定」
それでも……。



こういうのは、やっぱり恥ずかしい。



だから、もじもじうつむいていたら……。



「聞いてんだろ?
答えろよ!」



っていう、ものすごくイラだった声がした。



あまりの恐怖に、ハッと息をのんで、汐見廉の顔を見あげる。



と同時に……。



壁にギュッと押しつけられた。



「……っ!?」
< 194 / 328 >

この作品をシェア

pagetop